「わたしを束ねないで」

query_builder 2024/09/20
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詩人の新川和江さんが、今年8月10日にお亡くなりになりました。享年95歳でした。
新川さんの作品に「わたしを束(たば)ねないで」という詩があります。中学校の教科書の中にはこの詩を載せているものもあるので、知っている人もいるかもしれません。

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「わたしを束ねないで」

わたしを束ねないで
あらせいとうの花のように
白い葱のように
束ねないでください わたしは稲穂
秋 台地が胸を焦がす
見渡すかぎりの金色の稲穂

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この詩には続きがあります。
「わたしを止めないで」
「わたしを注がないで」
「わたしを名付けないで」
「わたしを区切らないで」と続きます・・。

「束ねないで」ということばに込めた思い..。
ひとつひとつ(ひとりひとり)ちがうのに、まとめて同じものとして扱われたくない。ひとくくりにして、そこにとどめようとしないで..。

その思いは、”学校” に対して違和感を感じて、不登校や登校拒否・登校渋りをしている人にも通じるところがあるように思います。

学校は、本来は “自由な場所” のはずですが‥、
「みんなと同じでなければならない」という強制力のようなものが支配していて..、
考え方も感じ方も、行動も発言も「みんなと同じ」が一番大事みたいな圧力が、見えない “力” となって、同じにできない者を押しつぶそうとしてくるような “不自由な場所” になってしまって..。

まさに、新川さんのように「わたしを束ねないで(自由を奪わないで)」という 心の叫びが出てくるのは、当たり前のように思います。

「みんなと同じでなければならない」なんてことはありません。
ひとりひとりちがうのだから、自分だけの考え方や感じ方を大事にしていきましょうよ。

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